市民活動の強い味方、武蔵野プレイス プリント工房
ここ10年で印刷費はだいぶ安くなりました。QuarkXPress（InDesign）や Illustrator、Photoshopといった三種の神器が無くても入稿できるサービスも増えてきましたし、かなりのコモディティ化が進んだといえるでしょう。
印刷業界の知人は大変そうですが、我々からするとやはり助かるというのが率直な感想で、予算が限られながらイベントを次々としなくてはならない市民活動となると、究極のコストダウンを求められます。
吉祥寺に拠点を置く我々としては正直利用しにくいロケーションですが、後学も兼ねて、市民活動の強い味方、武蔵野プレイスのプリント工房を利用してみました。
公式ページでは分からない部分を紹介していきたいと思います。
武蔵野プレイス プリント工房とは？
プリント工房は武蔵野プレイスの３階、市民活動フロアにある印刷施設で、武蔵野プレイスの市民活動登録団体だけが利用できる施設です。
設備としては
- コピー機(RICOH MP C3003)：１枚10円（カラーは50円）
- 高速インクジェットプリンタ(RISO ORPHIS X7200)：１枚10円
- 印刷機(RISOGRAPH RE56S)：製版１枚につき100円。印刷10枚につき10円
- 裁断機：無料
- 製本機：無料
- 卓上ホッチキス：無料。針(３号針)は各自持参。コピー用紙75枚まで対応
が用意されています。
私はコンビニのマルチコピー機も多様していますが、比較しても魅力的な費用設定ではないでしょうか？今回は使い勝手の割に馴染みの薄い、印刷機と裁断機を利用しました。A5の単色チラシをA4に二面割り付け、裁断してA5にする予定でした。
印刷機はコピー機とは違い、製版の工程を必要とし、基本単色(黒・青・赤)印刷です。
兎に角スピードが速くコストが安いので不動産やさんなどは青と赤で二重に刷ってチラシにする事などが多いのではないでしょうか？
製版に100円がかかるので、同じ種類の原稿を13部以上印刷する時にメリットがあります。
私は印刷機をあまり使った事が無かったので、USBメモリにPDFとJPEGの２つの形式で印刷データを持っていきました。念のため、RGBとCMYKの両方を用意しましたが、これはどちらでも大丈夫だそうです。
注意は長時間利用する団体がいるので出来れば予約をしておく事、コピー機以外は用紙の代金が含まれていないので用紙だけは自分で用意していくという事です。
利用のながれ
初回は必要であれば色々と係の方が教えてくださいます。
1.市民活動団体登録は済んでいるとして、まずは窓口に利用申請をしましょう。
2.料金を入れる（硬貨もしくは千円札、カウントは印刷を分けてもトータルで計算されて、とても優秀です)
3.パソコン(Win7)をお借りして、印刷データをUSBメモリから読み込む
4.本体の製版ボタンを押す。製版をすると版と試し刷り、計２枚が印刷されます。（９枚印刷分を残してこの時点で110円消費）
5.RISO RE 5 S Seriesを選択して[印刷] ※自分はここでミスをしました。
6.用紙を左側に縦向きにセット
7.右側の用紙ガイドをちゃんと用紙サイズに合わせる（高速で出てくる為、必須）
8.本体側で印刷枚数を設定して印刷
9.印刷完了
お次は仕上げの裁断工程
1.まずはスイッチオン。基本アナログな工具ですが、スイッチを入れましょう。
2.切断箇所がライトで照らされます(カッコいいですが、電池式なので必ず終わったら必ず消しましょう！)
3.ハンドルロックを外して、ハンドルを降ろせば切断完了。完成です！
ところで‥皆さん、お気づきでしょうか？？（隠していません）
何じゃコリャあぁああ！
こうならない為にも、印刷の工程５で、サイズオプションを[合わせる]にしましょう！
